デンマークのテレビ局であるTV2は6月5日、スウェーデンのエリクソンと通信事業者のThree、ソニーとの協力による5Gミリ波を使用したサッカーの国際試合の伝送テストを実施。デンマークでは始めての試みだという。

このテストでは、コペンハーゲンのParketスタジアムで開催されたデンマーク対スウェーデンの国際親善試合の生中継に5Gミリ波技術を活用。Haivision製の「PRO460」ビデオエンコーダー、ソニーの5G対応無線通信機器「PDT-FP1」、エリクソンのデュアルモード5Gコアソリューションやトランスポートなどの通信機器、Threeデンマークのミリ波対応5G SAデータSIMなどを使用した。

TV2のニュース技術責任者を務めるMorten Brandstrup氏は、5Gを使用した制作の利点について「スポーツの試合では、何百メートルものケーブルを引き回す必要がないため、カメラの設置がより迅速になります」とし、「すべてが無線で行われるようになれば、制作はより柔軟で機動的になります」とコメントしている。

また、ソニー・プロフェッショナル・ヨーロッパのコネクテッド・コンテンツ取得責任者を務めるClaus Pfeifer氏は「5Gで接続され、ケーブルなしでリアルタイムで大量の高解像度画像を制作チームに送信できるカメラがあるという事実は、将来のテレビ制作における非常に大きな一歩です」と語り、5G対応のカメラが今後、テレビ局のライブ放送制作をより容易にすると予測している。

資料

• TV2, Ericsson, 3 and Sony trial live 5G-mmWave international football transmission
• TV2, Ericsson, 3 og Sony afprøver transmission af landskamp via højhastigheds-5G