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フラウンホーファーHHI、IS-Wirelessのローカル5G導入でオープンな5Gキャンパス網を推進

5G News Jul 1st. week, 2024

2024.07.03

Updated by Wataru Nakamura on July 3, 2024, 11:55 am JST

ドイツのフラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信研究所(HHI)は先ごろ、ポーランドの新興通信企業であるIS-Wirelessのローカル5G網を導入することを決定した。ドイツやその他の欧州市場でのオープンな5Gキャンパスネットワークのエコシステムを推進する「CampusOS」プロジェクトの一環だという。

フラウンホーファーHHIはモバイルおよび光通信ネットワークやシステムの研究を行っている機関。CampusOSプロジェクトは同機関が共同コーディネーターを務めており、ボッシュやシーメンス、ローデ・シュワルツ、ドイツテレコムなどの現地企業が参加している。また、ドイツ連邦経済・気候保護省(BMWK)の資金援助を受けている。

IS-Wirelessによれば、新たなローカル5G網は「ドイツ市場で将来的に展開される、高需要の5Gベースのキャンパスネットワークの設計」という目標に貢献するとのこと。これらのネットワークは、AGV(無人搬送車)の調整、社内輸送プロセス改善のための保管スペースの3Dマッピングなどのインダストリー4.0関連を含む様々な産業向けアプリケーションをサポートする見込み。また、建設現場でのデジタルツインやロジスティクスなどに関わるユースケースも想定されているという。

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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