ドイツテレコム、ミリ波5Gサービスを産業顧客向けに提供開始
5G News Jul 1st. week, 2024
2024.07.01
Updated by Wataru Nakamura on July 1, 2024, 09:11 am JST
5G News Jul 1st. week, 2024
2024.07.01
Updated by Wataru Nakamura on July 1, 2024, 09:11 am JST
ドイツテレコムは6月13日、26GHz帯を利用したミリ波5Gの産業向けユースケースのトライアルに成功したことを発表した。ドイツ国内では初で、すでにこの帯域を産業顧客向けに商用提供しているという。
同社によれば、最初の顧客はGer4tech Mechatronik Centerというオーストリアの金属加工製造企業で、ベルリンのヴェルナー・フォン・シーメンス産業科学センターで自律型産業機械やロボットの制御に同社のミリ波5G技術を活用しているとのこと。同センターはベルリン工科大学やフラウンホーファー研究所も研究やテストに利用している施設で、エリクソンがローカル5G網を構築し、英IoTソリューション企業のTelit Cinterionが3.7GHzおよび26GHzのデュアルバンド・ルーターを提供している。このネットワークでは、往復レイテンシ(RTT)3〜4ミリ秒、ダウンロードで4Gbps以上、アップロードで2Gbps以上のデータ転送速度を実現したという。
ドイツテレコムは声明の中で「ミリ波5Gは、通信やデータ伝送の要件が増加し、より複雑なタスクを解決する際に力を発揮する」と説明。同社のマネージングディレクターを務めるKlaus Werner氏は「機械からデータをアップロードし、リアルタイムで利用・分析可能にすることは、AI時代の産業界の顧客にとって重要です。これは、企業が賢明かつ効率的にAIアプリケーションを導入し、ビジネスに大きな利益をもたらす唯一の方法です」とコメントしている。
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登録はこちら1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。