仏通信大手のオレンジは6月19日、パリ2024オリンピックおよびパラリンピックの期間中、現地の120以上の競技場のほか、空港や鉄道駅、トレーニング施設などにプライベート5G（スタンドアロン方式）を導入することを発表した。このプライベート5G網は、高速で安定したアップロード速度やリアルタイムの映像配信に適した超低遅延、優れたセキュリティなどが特徴で、国内外の観光客やアスリート、スタッフの他、現地の放送局にも活用されるという。

同社によれば、オリンピックが開催される今夏には、観光客やアスリート、既存の顧客に向けた特別なモバイルオファーが提供されるとのこと。競技に参加する1万5000人のアスリートには、サムスンとの協力による5G eSIM（欧州域内での100GBのデータ通信、無制限の通話やテキストメッセージなどが含まれる）が無料で提供される。他にも、旅行者向けのプリペイドSIMサービスの特別オファー、既存の個人/法人顧客向けの5G網開放といったサービスが実施される。

オレンジはパリ2024オリンピックのプレミアムパートナーの一社。パリ2024組織委員会からこれまでのオリンピック/パラリンピックで最大規模の周波数帯域を割り当てられている。

資料

• For the Paris 2024 Olympic and Paralympic Games, Orange is equipping 15,000 athletes, offering a dedicated range of offers for foreign visitors and relying on 5G Private Stand Alone to connect several major venues
  
• Orange Mobile sets out 5G private SA deployment at Paris 2024 Olympics
• Orange’s private 5G to boost connectivity at Paris Olympic Games