フィンランドのノキアは先ごろ、スペイン国内のローカル5G市場の開拓で現地通信大手のテレフォニカとの3年契約を発表した。両社はこの協業により、港湾や製造、物流などの基幹産業における生産性や労働者の安全性、持続可能性の向上を目指す。

今回の契約により、ノキアはローカル無線ソリューション「Digital Automation Cloud（DAC）」や「Modular Private Wireless （MPW）」、エッジソリューション「Mission Critical Industrial Edge（MXIE）」、産業用デバイスを含む先進的ソリューションをスペインで展開。これらの技術はテレフォニカのネットワークインフラに統合され、現地のエンタープライズ市場で高まるインダストリー4.0需要に対応する。

テレフォニカ・スペインのビジネス・ディレクターを務めるAdrián García Nevado氏は「今回のノキアとのコラボレーションは、AIとデータ活用が先導する新たな時代に、最先端技術で産業に力を与えるという当社のビジョンに沿ったもの」とし、「この戦略では、すでに実際の顧客による90以上のユースケースが先行しており、5Gの可能性を追求している」とコメントした。

なお、ノキアは2023年6月、ラテンアメリカ地域におけるプライベートLTE/ローカル5Gソリューションの提供でもテレフォニカと提携していた。

資料

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