UAE通信大手のduとフィンランドのノキア、台湾MediaTekは先ごろ、5G-Advanced技術の新たなトライアルをアブダビで実施した。この試験では、duの5G-Advancedネットワークのアップリンク性能を70％向上させながら、プレミアム顧客向けの屋内カバレッジを拡大することに成功。中東およびアフリカ（MEA）地域での5G技術に関する新たなマイルストーンを達成したという。

5G-Advancedは、「5.5G」または「Beyond 5G」とも呼ばれ、5Gから6Gに移行するまでの過渡的な技術。標準的な5Gからネットワーク性能が10倍向上し、省エネルギーや低消費電力、センシング機能の統合、AI（人工知能）/ML（機械学習）による運用効率化などを実現するとされている。

今回の試験では、複数の周波数帯と高度な伝送経路の活用により、アップリンク速度およびカバレッジを大幅に改善。この技術は堅牢な接続性と優れたネットワーク効率を実現し、ビデオ会議やライブストリーミング、大容量データのアップロードなど、需要の高いアプリケーションにとって不可欠なものだという。

duは年内にドバイでの5G-Advancedサービスの開始を目指している。同社のインフラ技術企画責任者を務めるHasan Alshemeili氏は「今回のトライアルは、当社のネットワークのアップリンク性能を向上させるだけでなく、顧客接続を強化するという当社の継続的なコミットメントに合致するものです」とコメントしている。

資料

• Du, Nokia & MediaTek Boost Uplink Performance by 70% in 5G SA Trial
• First for 5G Advanced in MEA
• du, Nokia, MediaTek boost uplink by 70% in 5G-A trial