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デンソー、英燃料電池メーカーのセレスとライセンス契約を締結

5G News Sep 1st. week, 2024

2024.09.05

Updated by Wataru Nakamura on September 5, 2024, 09:34 am JST

デンソーは8月6日、固体酸化物のセルスタック技術のリーディング企業である英セレス・パワー・ホールディングスと製造ライセンス契約を結んだことを発表した。両社は、水を電気分解することで水素を生成する「固体酸化物形水電解装置(Solid Oxide Electrolysis Cell、SOEC)」の早期実用化を目指す。

セレス・パワー・ホールディングスは2001年、英インペリアル・カレッジ・ロンドンからスピンアウトする形で設立された燃料電池技術企業。金属とセラミックを接合した独自の固体酸化物技術を保有しており、ドイツのボッシュや韓国燃料電池大手のDoosan(斗山)などと戦略的パートナーシップを結んでいる。

セルスタックは、SOECを構成する部品の1つで、水蒸気を水素と酸素に分離させる役割を持つ。デンソーは、自動車分野で培った高度なセラミック技術とセレスの技術を組み合わせ、高品質なセルスタックの量産化および熱マネジメント技術、制御等のシステム技術を加えたSOECの早期実用化を目指すという。

SOECは、セラミック膜を電解質として高温で動作し、水蒸気を電気分解して水素を製造する装置。アルカリ水電解やPEM型水電解などの他の水素製造技術と比べて電解に要する電気エネルギーが少ないことが特徴。

資料

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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