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アップル、開発中の自社製5Gモデムはミリ波に非対応か

5G News Oct 3rd. week, 2024

2024.10.17

Updated by Wataru Nakamura on October 17, 2024, 11:06 am JST

アップルが開発中とされる独自の5Gモデムについて、その最初のバージョンがミリ波に対応しないとする話を台湾業界紙のDigitimesが報道した。アップルは、来年にも自社製5Gモデムの採用を開始すると予想されているが、米国向けiPhoneなどのミリ波対応モデルについては今後も既存のサプライヤーであるクアルコムのチップに依存する可能性があるという。

アップルは2018年以降、クアルコムからの依存脱却を目指してiPhone向け5Gモデムの内製化に注力。2019年にはインテルのスマートフォン・モデム事業の大部分を買収していたほか、2021年にはモデム生産のために台湾のTSMCと交渉を進めていると報じられていた。しかし、同社は昨年、クアルコムとの5Gモデム供給契約を2026年まで延長することが明らかになっており、モデム開発の遅れが指摘されていた。

アップルの5Gモデムについては今年7月、2025年に発売される「iPhone SE(第4世代)」および超薄型の「iPhone 17」向けに採用されると著名アナリストのミンチー・クオ氏が投稿。前者については2025年上半期、後者については同下半期の発売が見込まれており、アップル製5Gモデムの出荷数は2026年までに1億個を超えると予想されている。

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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