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NVIDIAとソフトバンク、世界初の5G AI-RAN構築で協業

5G News Nov 3rd. week, 2024

2024.11.22

Updated by Wataru Nakamura on November 22, 2024, 16:47 pm JST

米半導体大手のNVIDIAとソフトバンクは11月13日、通信とAIを統合したAI-RANソリューションに関する一連の協業を発表した。この協業は、世界中の通信事業者全体に数十億ドル規模の収益機会をもたらすことを目的としたもので、両社はすでにAIと5Gを組み合わせた通信ネットワークの試験運用に成功したという。

AI-RANは、AIと無線アクセスネットワーク(RAN)の融合により、次世代のモバイルネットワークを実現する技術。両社は2024年2月、AIを利用したRANの性能/効率の向上、RANインフラ(基地局)をAIインフラとしても活用可能にすることなどを目指す「AI-RANアライアンス」をT-モバイルUSやエリクソン、ノキアらと設立していた。

ソフトバンクは既に、神奈川県でこのAI-RANの屋外トライアルを実施。NVIDIAの「AI Aerial」アクセラレーテッド・コンピューティング・プラットフォームを使用し、キャリアグレードの5G性能を実現しながら、ネットワークの余剰容量をAI推論ワークロードに活用することに成功したという。

両社の説明によれば、従来の通信ネットワークは平均してその容量の3分の1しか使用されていないという。しかし、AI-RAN技術が発展/普及することで、通信事業者は残りの3分の2を推論サービス用に提供し、コストセンターである通信インフラを新たな収益源に転換できるという。

ソフトバンクの孫正義CEOは「他のすべての通信事業者は、この新しい波に追随しなければならないだろう」とコメントしている。

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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