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サムスン、AI-RAN技術のデモを実施

5G News Jan 4th. week, 2025

2025.01.24

Updated by Wataru Nakamura on January 24, 2025, 11:46 am JST

サムスンは2024年12月31日、無線アクセスネットワーク(RAN)へのAI技術の統合に関する最新の取り組みについて発表した。

この発表によれば、同社は「無線ユニットからデジタルユニット、システム運用に至るまで、RAN全体にAI技術を統合することで、将来の通信に向けた準備を加速している」という。この背景には、データ通信速度の向上だけでなく、ユーザーエクスペリエンスやエネルギー効率の向上といった持続可能性が重視されつつある通信市場の近況がある。

また、同社は2024年11月に開催されたシリコンバレー・フューチャー・ワイヤレス・サミットの中で、業界パートナーとともにAI-RAN技術のデモを実施したことも明らかにした。このデモでは、基地局のデータスループットや通信カバレッジ、エネルギー効率を改善する機能を紹介。具体的には、基地局と携帯電話の間でデータ伝送を行う無線チャネルの状態を推定する技術の性能向上にAI技術を活用し、基地局から携帯電話への下りデータスループット、携帯電話から基地局への上りデータスループットの両方を大幅に改善することに成功。また、送信する信号の強度に応じて電力を効率的に使用することで、エネルギー効率の向上も示されたという。

サムスン・リサーチ・アメリカ(SRA)のシニアバイスプレジデントを務めるCharlie Zhang氏は、「これらの画期的なAI無線イノベーションに協力してくれたパートナーたちに感謝する」とし、「今後もエコシステム・パートナーと協力し、AI-RAN実現に向けたイノベーションをリードしていく」とコメントしている。

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中村 航(なかむら・わたる)

1985年生まれ。福岡県福岡市出身。翻訳者。テクノロジーやファッション、伝統工芸、通信、ゲームなどの分野の翻訳・校正に携わる。WirelessWire Newsでは、主に5G、セキュリティ、DXなどの話題に関連する海外ニュースの収集や記事執筆を担当。趣味は海外旅行とボードゲーム。最近はMリーグとAmong Usに熱中。

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