アンリツ、LTE-Advancedの3キャリアアグリゲーションのデータ通信に成功
2014.12.16
Updated by Naohisa Iwamoto on December 16, 2014, 19:24 pm JST
2014.12.16
Updated by Naohisa Iwamoto on December 16, 2014, 19:24 pm JST
アンリツは2014年12月16日、米Qualcomm Technologiesと共同で行った検証で、LTE-Advancedの3キャリアアグリゲーションを利用したデータ通信に成功したと発表した。アンリツによれば、3キャリアアグリゲーションの通信の成功は業界で初という。
キャリアアグリゲーションは、複数の周波数帯を組み合わせて広い帯域幅で通信する技術。2つの周波数帯を組み合わせた2キャリアアグリゲーションは、国内でもKDDIが商用化を開始している。2キャリアアグリゲーションでは、下り最大300Mbpsのデータ通信が可能だが、3キャリアアグリゲーションにより下り最大450Mbpsのデータ通信が可能になる。
今回の共同検証は、Qualcomm Technologiesが開発したLTE-Advancedの3キャリアアグリゲーションに対応したモデムをモバイル通信端末に搭載し、アンリツの基地局シミュレータ「MD8430A」と検証用のテストケースを作成するツール「ラピッドテストデザイナ(RTD)」で実施した。共同検証により、下り450 Mbps、上り50 Mbpsの高速データ通信に成功した。アンリツは、今回の共同検証の成果を活かし、MD8430AによるLTE-Advanced 3キャリアアグリゲーション試験ソリューションの商品化を推進するという。
【報道発表資料】
・LTE-Advanced 3 キャリアアグリゲーション端末とのデータ通信に成功
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