仏当局、グーグルに20万ドルの罰金 - プライバシーポリシー関連で
2014.01.09
Updated by WirelessWire News編集部 on January 9, 2014, 14:56 pm JST
2014.01.09
Updated by WirelessWire News編集部 on January 9, 2014, 14:56 pm JST
かねてよりグーグル(Google)のプライバシーポリシー変更を問題視していた仏政府の監督機関CNIL(La Commission nationale de l'informatique et des libertés)は現地時間8日、欧州の個人情報保護法への違反を理由に同社に15万ユーロ(約20万4000ドル)の罰金を科したことを明らかにした。
同機関はまた、同社のプライバシーポリシーがフランスの法に準拠していない旨の警告を8日以内に同社のフランス語版ホームページ(Google.fr)に掲載するよう求めている。
グーグルは2012年3月、YouTubeやGmailなど複数のサービスでそれぞれ用意されていた60種類のプライバシーポリシーを、一つに統合した。それに伴い、個々のサービスで別々に収集された個人情報も、一つに統合されることとなった。
それに対してEU当局は同年10月、このプライバシーポリシーがEU法に抵触する可能性があるとし、同社に対して対処策を示すよう求めていた。グーグルはその後同社がとった対策などについて説明を行ったものの、EU当局の調査を率いていたCNILの期待に沿った回答は提示できず、両者の議論は平行線をたどっていた。
CNILは、今月8日に発表した声明の中で、異なるサービスのプライバシーポリシーを統合すること自体には法的問題がないものの、その適用方法が不適切であると指摘。各サービス間でどのようにデータが統合されるかなどについて、ユーザーに対する説明が不十分であるとしている。
EUではフランスのほか、スペインやオランダでも同社のプライバシーポリシーを違法とする判決がくだされている。
【参照情報】
・France fines Google over privacy violations and makes it put a notice on its site - GigaOM
・France slaps Google with fine, remedial measure - CNET
・The CNIL's Sanctions Committee issues a 150 000 € monetary penalty to GOOGLE Inc. - CNIL
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