マイクロソフト、いよいよ新CEO決定か - サトヤ・ナデラ氏が最有力、ビル・ゲイツ氏会長退任の可能性も
2014.01.31
Updated by WirelessWire News編集部 on January 31, 2014, 13:18 pm JST
2014.01.31
Updated by WirelessWire News編集部 on January 31, 2014, 13:18 pm JST
昨年秋から続いてきていたマイクロソフトの次期CEO選びが大詰めを迎えており、同社のエンタープライズークラウド部門の責任者を務めるサトヤ・ナデラ(Satya Nadella)氏がまもなく新しいCEOに選ばれるのではないかとする話が、米国時間30日にRe/codeやBloombergで報じられた。またBloombergでは、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏に代わる新しい会長の任命も検討されているとする関係者の話が紹介している。
[Why Nadella May Be Best Suited to Be Microsoft CEO - Bloomberg TV]
現時点で次期CEOの最有力候補とされているナデラ氏は、サンマイクロシステムズ(Sun Microsystems)出身で、1992年にマイクロソフトに入社。その後20年以上にわたって同社のサーバーソフトウェアや検索、ビジネスアプリケーション、クラウドサービスなどの部門に携わってきた人物。いっぽう、これまでに候補として名前が挙がった同社幹部のうち、マイクロソフトのノキア(Nokia)買収で同社に復帰するステファン・イーロップ(Stephen Elop)氏やスカイプ(Skype)買収で同社に加わったトニー・ベイツ(Tony Bates)氏などの名前はまだ残っているものの、いずれもサトヤ氏に比べるとCEOに選ばれる可能性はかなり低そうだとRe/codeは指摘している。
次期CEO選定をめぐっては、これまでに自動車メーカーのフォード(Ford Motor)CEOでスティーブ・バルマー(Steve Ballmer)現CEOなどと近しいアラン・ムラリー(Alan Mulally)氏をはじめ、クアルコム(Qualcomm)の次期CEO就任が決まったスティーブ・モレンコフ(Steve Mollenkopf)氏やエリクソン(Ericsson)CEOのハンス・ベストバーグ(Hans Vestberg)氏など外部の人材の名前が浮上したこともあったが、いずれも本人が就任の可能性を否定していた。
いっぽう、ビル・ゲイツ氏が務める会長職の後任候補には、同社の社外取締役で新CEO選定委員会の責任者を務めるジョン・トンプソン(John Thompson)氏の名前が挙がっているという。ゲイツ氏は数年前から、ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)の活動に軸足を移しており、今月はじめにもBloombergに対して、今後は同財団での活動にこれまで以上に注力していくと述べていた。ただし、バルマー氏の退任発表以降、個人大株主でもあるゲイツ氏が以前よりも積極的にマイクロソフトに関わっているとのもあり、会長職を退いた後も非公式に同社の経営に関わっていく可能性は高いとみられる。
なお、Re/codeの情報筋によれば、マイクロソフトの次期CEO人事は来週にも最終決定される可能性があるという。
[What Does Nadella Need to Do for Microsoft? - Bloomberg TV]
【参照情報】
・Now at 160 Days, Microsoft CEO Search Could Be Nearing Its End With Insiders on Inside Track - Re/code
・Microsoft Said to Be Preparing to Make Satya Nadella CEO - Bloomberg
・Microsoft's new CEO will reportedly be Satya Nadella - The Verge
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