リチャード・ブランソン氏が興したバージン・グループは、音楽、航空、鉄道など多くの分野で低価格と高いサービスを売りにしているが、同グループのヘルスケア会社、バージン・パルス(Virgin Pulse)(マサチューセッツ州Framingham)も安価な活動量計(トラッカー)「Virgin Pulse Max」を39.99ドルで売り出した。
歩数を含めたさまざまな活動の記録を残すアクティビティー・トラッカーはスマートフォンとの連動で普及が加速し、価格低下も進んできている。2011年に登場したJawbone UPやFitbit Ultraは当初99ドルだったが、イギリスのFitbugは50ドルだ。日本でも通信キャリアとの提携が始まり、販路もネット通販だけでなく家電量販店にも商品が並ぶようになってきている。
アメリカでは、オフィス用品販売大手のOffice Depotも今年になってStriiv社のStriiv Play、Scosche社の心拍計であるRhythm、Sync社の活動量トラッカーなどを製品ラインアップに加えている。実店舗やネット通販で購入可能だ。アメリカの場合、個人が買うこともあるが、法人がまとめ買いするケースもある。従業員の健康管理プログラムで使うためだ。健康増進に努める社員には報奨が与えられる。せっかく雇用しているのに肥満などが原因で病気になられては財務的にも損失になるためだ。Virgin Pulse Maxも、Virgin Pulseの提供する健康管理プランに入っている企業の従業員と家族にしか販売されない。
筐体は小さく、Bluetoothでスマートフォンと、USBでパソコンと接続できる。スマートフォン利用者ではない従業員もいるためだ。また、バッテリーライフが6か月と長いのも特徴となっている。Virgin Pulse Maxを持っている社員同士が、お互いのデバイスをぶつけ合う(バンプする)と、自動的に競争が始まるという機能もある。バンプ・チャレンジという機能で、ぶつけ合ってからその日の夜中までにどちらの歩数が多いか競い合うことができるという。
【参照情報】
・Virgin Pulseのウェブサイト
・50ドルのアクティビティトラッカー
・Virgin Pulse Introduces Max: a New Personalized Wearable Fitness Device
・Office Depot Launches New Line of Digital Fitness Devices
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