中国政府、国営検索サイト「ChinaSo」を公開 - 仕切り直しの真意は謎
2014.03.05
Updated by WirelessWire News編集部 on March 5, 2014, 12:08 pm JST
2014.03.05
Updated by WirelessWire News編集部 on March 5, 2014, 12:08 pm JST
中国政府が先ごろ「ChinaSo」(中国捜索)という検索サイトを新たに公開していたことが明らかになったが、圧倒的な市場シェアを持つ民間のサービスが存在するなかでの公開とあって、その真意に首をかしげる声もあるという。
中国政府による検索エンジン運営の試みとしては、中国共産党の機関紙である人民日報が2010年に立ち上げた「Jike」や、国営通信社の新華社がチャイナ・モバイルと2011年に始めた「Panguso」があったが、いずれも市場シェアが1%にも届かず、昨年夏には両者の合併の噂なども浮上していたという。
この話題を採り上げたPC Worldによると、中国の検索市場ではBaidu(百度)が60%を超えるシェアを押さえ、Qihoo 360(奇虎360)の検索エンジンも25%程度のシェアを持つという。いっぽう、検閲に関する政府との軋轢から本土向けサービスのサーバーを香港に移したグーグル(Google)のシェアは1%程度。
またTechCrunchでは、中国政府が自国の技術力を示すためにChinaSoを公開したのではないかと推測し、ほかにもPC、モバイル端末、STB向けとされる「China Operating System (COS)」や、オープンソースOSの「Ubuntu Kylin」といった例があると記している。
【参照情報】
・China has a new state-run search engine that nobody will ever use - Tech in Asia
・Chinese search engine with links to state press goes online - PC World
・China Unleashes Yet Another Attempt At A State-Run Search Portal - TechCrunch
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