グーグル（Google）が、セットトップボックス用プラットフォーム「Android TV」のリリースを控えていることを示す資料を入手したと、The Vergeが報じている。

グーグルは数年前に「Google TV」を発表していたが、操作性の問題などが原因して広汎な普及には至らなかった。いっぽう昨年発表された「Chromecast」は、35ドルという価格の安さなども手伝って、Amazon.comなどでヒット商品となっている。

The Vergeでは、「Android TV」のインターフェイスが「Google TV」のそれに比べてよりシンプルなものとなっていると指摘。具体的には、カード型のメニューが採用され、「Netflix」「Hulu Plus」「Pandora」「Vevo」といったパートナーのサービス、それに同社のビデオ通話用アプリ「Hangout」やAndroid対応ゲームなども利用できるという。また音声認識機能も付属しており、全体としてアマゾン（Amazon）が発売したばかりの「Fire TV」とも共通点が多いとしている。

そのほか、「Android TV」と接続したテレビでは、それまでスマートフォンやタブレット端末で閲覧していたコンテンツをそのまま再生できるような機能も実装されるという。

The Vergeによると、グーグルは現在、アプリ開発者らに対し、Android TV向けのアプリやゲームを開発するよう働きかけているという。また6月には毎年恒例の開発者イベント「Google I/O」が予定されており、そのなかでAndroid TVが発表される可能性もあるとしている。

【参照情報】
・Exclusive: this is Android TV - The Verge
・Documents point to "Android TV," Google's latest bid for the living room - Ars Technica
・Google's secret Android TV set-top box may finally make an appearance -