グーグル、検索アルゴリズムの変更を検討 - サイトの評価基準に暗号化の有無を追加
2014.04.15
Updated by WirelessWire News編集部 on April 15, 2014, 12:29 pm JST
2014.04.15
Updated by WirelessWire News編集部 on April 15, 2014, 12:29 pm JST
グーグル(Google)社内で現在、オンラインユーザーのデータ保護の観点から、検索結果の表示順位を決めるアルゴリズムに変更を加えるかどうかが議論されているという。WSJによると、この議論を主導しているのは同社で検索スパム対策チームの責任者を務めるマット・カッツ(Matt Cutts)氏で、変更の目的は主にオンラインユーザーのデータ保護。変更が実施された場合、暗号化を施したウェブサイトほどグーグル検索ページでの表示順位が上にくることになるという。
米国家安全保障局(National Security Agency: NSA)や英政府通信本部(Government Communications Headquarters: GCHQ)による広汎な情報収集活動の実態が明るみに出たことなどを受けて、ウェブサービス大手各社では、データセンター間の通信の暗号化や、検索サービスのSSL移行など、ユーザーデータの保護強化に向けた対策をとってきている。グーグルでもすでに自社の「Gmail」などでデータの暗号化を実施している。
この件について、「Search Engline Land」ブログを主催するダニー・サリバン(Danny Sullivan)氏は、「グーグルが検索対象先の評価項目に暗号化の有無を加えることは、全体として非常に大きな一歩」「それを逆手にとるような動きも一時的にみられるかもしれない」「最終的には暗号のかかったサイトが(検索結果で)優遇されることにはならない可能性もある」となどコメントしたとWSJは記している。
【参照情報】
・Google Weighs Boosting Encrypted Sites in Its Search Algorithm - WSJ
・Google's Matt Cutts Lobbying To Reward Secure Sites With Better Rankings - Search Engine Land
・Google may boost search results of sites that use encryption - GigaOM
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