Wi-Fiで10Gbps - 米クアンテナ、MU-MIMO対応チップセットを発表
2014.04.16
Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2014, 13:43 pm JST
2014.04.16
Updated by WirelessWire News編集部 on April 16, 2014, 13:43 pm JST
Wi-Fi関連の半導体を開発するクアンテナ・コミュニケーションズ(Quantenna Communications;以下、クアンテナ)が米国時間14日、同社が新たに開発した超高速Wi-Fiチップセットを発表。過去最高の通信速度を実現できるWi-Fiチップセットとして注目が集まっている。
新たなチップセットは無線LAN規格の「802.11ac」に準拠(802.11a/b/g/nなど以前の規格にも対応)したもので、同時に8つのアンテナを利用することが可能。通信速度は最高で秒速10Gbps(理論値)となっている。
この話題に触れたWashington Postでは、この通信速度について「理屈の上では、NetflixのHD動画1724本を同時にストリーミングできるスピード」と評している。またGigaOMでは、通信速度よりも同時に複数の高速通信を同時にサポートできる点がむしろ重要と指摘。さらに、1Gbpsを超える接続はWi-Fi機器がつながる先の固定回線のキャパシティがボトルネックとなると考えられるため、当面はあまり実用的ではないとしつつ、将来的には家庭内の複数のテレビで4kストリーミング動画を視聴する場合に役立つ可能性なども考えられるとしている。
なお、クアンテナでは新チップセットの出荷時期を2015年としている。
【参照情報】
・Quantenna readies a 10 Gbps Wi-Fi chip that could supercharge home networking - GigaOM
・The insanely fast WiFi router you'll probably never need - Washington Post
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