音楽を聴きながらジョギングやランニングをする人は多いが、テンポが走るペースに合わないと走りづらいし、いつも同じ曲だと飽きてしまう。かと言って、プレイリストを毎回作ってから走るのは面倒だ。
RockMyWorld社が提供しているRockMyRun(私の走りを揺さぶれ)は無料のスマートフォン(iOS、Android)アプリで、利用者が毎分、何拍の曲がいいか指定すると、それに合う曲を同社のアーカイブから選んでスマートフォンにダウンロードしてくれる。速いテンポなら毎分150ビートとか160ビート、遅めなら120ビートくらいだろうか。ジャンルや曲の長さ、歌詞の有無などを指定することもできる。最大45分の音楽番組が出来上がる。好みに合わない曲はスキップもできるが、走りながら聴いている場合にはスマートフォンを取り出して画面をタップしなければならない。
同サービスはフリーミアムで、選曲の幅を拡げたり、番組の時間を2時間までにするには月間や年間の有料パッケージを購入する必要がある(年間パッケージは月額3ドル)。
スマートフォンにすでにお気に入りの音楽を大量に蓄えている人にはPacing Technologies社のPaceDJがよいかも知れない。こちらの無料アプリ(iOS、Android)はスマートフォンの中の音楽ライブラリーのスキャンから始める。走る前に毎分何ビートかを指定すると、それに合った曲をかけてくれるのだが、指定しなくてもスマートフォンのセンサーでウォーキングやランニングのペースを実測して、それに合わせて選んでくれる機能もある。こちらも有料版(3ドル)があって、例えば遅いペースの曲で始めて、途中でテンポの速い曲、最後にスローダウンするといった機能がある。
スマートフォンの画面を見ながら歩くのは危険だとACジャパンのテレビCMが繰り返し流されているが、iOS用の無料アプリ、Type n WalkはiPhoneのカメラを利用して、スクリーンに前方の光景を映し、SMSやメール、SNSの入力画面を透かしのように重ねて表示するというもの。スマートフォンが半透明になった感じで前方の様子が少し縮小されて画面越しに見える。iPhoneをほぼ垂直に立てて持てば、前から来る人や自転車、車を見ながらメッセージを打つことができるのだが、一度に二つのことをするという点では「ながらスマホ」に変わりがないので、これを使えばまったく危険はないということにはならないだろう。
【参照情報】
・RockMyRunのウェブサイト
・PaceDJのウェブサイト
・Type n Walkのウェブサイト
・有村架純 CM ACジャパン 「ながらスマホにマナーを。」篇
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