フェイスブック、WhatsApp買収でEU当局に異例の審査要請
2014.05.30
Updated by WirelessWire News編集部 on May 30, 2014, 14:03 pm JST
2014.05.30
Updated by WirelessWire News編集部 on May 30, 2014, 14:03 pm JST
フェイスブック(Facebook)は、今年はじめに計画を発表していたメッセージアプリ「WhatsApp」開発元の買収に関し、EU当局による審査を求めたという。関係筋の話として複数の米媒体が報じている。
フェイスブックはすでに米連邦取引委員会(Federal Trade Commission, FTC)からこの買収に関する承認を取得済み。また今回の買収がフェイスブックの収益に直接的な影響を及ぼす可能性がないことから、通常であればEUによる審査は行われない。ただし、「Facebook Messenger」や「WhatsApp」が従来のSMSにとって代わることで影響を受ける欧州の通信事業者各社からは、今回の買収に対して懸念の声も上がっているという。
フェイスブックでは、EU各国の規制当局が個別に審査を行う可能性なども考慮した上で、あらかじめEU当局の審査を受けることを選択したものとみられる。
EU当局による承認が得られれば、それが加盟28ヶ国に適用されるため、各国で個別に承認を得る手間を省けるメリットがある。また、各国の当局による審査に比べて、利害関係者の声に影響されにくく、より中立的な判断が下される傾向もみられるという。
【参照情報】
・Facebook Seeks EU Antitrust Review of WhatsApp Deal - WSJ
・Facebook seeks EU approval for WhatsApp acquisition - Telegraph
・Facebook seeks EU antitrust review of WhatsApp deal: source - Reuters
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら