アップル、「OS X 10.10 Yosemite」発表 - 「iCloud Drive」など追加
2014.06.03
Updated by WirelessWire News編集部 on June 3, 2014, 16:16 pm JST
2014.06.03
Updated by WirelessWire News編集部 on June 3, 2014, 16:16 pm JST
アップル(Apple)が米国時間2日、サンフランシスコで開幕した開発者向けイベント「Worldwide Developer Conference 2014」(WWDC 2014)のなかで、最新のMac OS「OS X 10.10 Yosemite」を発表した。
[OS X 10.10 Yosemite - The Verge]
同バージョンでは、オンラインストレージを介して複数の端末間でファイルを共有できる「iCloud Drive」が新たに追加されるなど、他端末との連携機能が強化されているほか、インターフェイスの部分などにいわゆるフラット・デザインが採用され「iOS」の影響も強く感じられるものとなっているという。
「iCloud Drive」は、複数のMacやWindows PCでもファイルを同期できるというもの。また「MailDrop」という新たな機能を使って、 iCloud上に保存した大容量ファイルをメール添付・送信することも可能だという。
デザイン面ではまずウィンドウパネルやDockの背景部分が半透明になったほか、外枠はよりシャープなものに変わり、アイコンもフラットなものが採用された。またフォントがこれまでより読み易いものに変更されたほか、「dark mode」(画面全体が黒基調に切り替わるもの)も追加された。
通知センターには、新たにカレンダーやリマインダー、天気などの情報を表示できるようになった。また計算機やスポーツの試合結果などを表示するサードパーティ製ウィジェットを追加することも可能になった。さらに、検索ツール「Spotlight」も機能強化され、画面中心に配置された検索窓から、Mac本体内にあるデータだけでなく、ウェブ上にある地図やWikipedia、ニュース、映画やレストランなどの情報も見つけ出せるようになった。
iOS端末との連携機能については、SMSの送受信や通話の着信・発信がiPhoneと無線接続したMacからできるようになったほか、iPhoneで途中まで作成したメッセージの続きをMacで書くといったことも可能になった。さらにOS X端末とiOS端末間での「AirDrop」経由のファイル共有もサポートされた。
そのほか、「Safari」のお気に入り表示の変更や共有機能の強化、iCloudを利用した大容量ファイルのメール添付・送信機能など、種々の変更が加えられている。
「OS X 10.10 Yosemite」は同日開発者向けのベータ版が公開され、一般ユーザー向けにはパブリックベータ版が今年夏に、正式版が今年秋にそれぞれリリースされる予定。アップグレードは前バージョン同様、無料で提供される。
[Apple announces iCloud Drive - The Verge]
【参照情報】
・Apple announces OS X 10.10 Yosemite with refreshed design, available for free this fall - The Verge
・OS X Yosemite: Apple's latest desktop operating system is free this fall - Engadget
http://www.engadget.com/2014/06/02/os-x-apple-yosemite/
・Apple unveils OS X Yosemite - CNET
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