音楽ストリーミングサービスで差別化 - 米で新たなMVNO登場
2014.06.11
Updated by WirelessWire News編集部 on June 11, 2014, 11:21 am JST
2014.06.11
Updated by WirelessWire News編集部 on June 11, 2014, 11:21 am JST
スポティファイ(Spotify)などの音楽ストリーミングサービスの普及を受けて、この種のサービスに主眼を置いた新しいMVNO(仮想移動体通信事業者)がまもなく登場するという。
米国時間7月4日にサービスを開始するROKモバイル(ROK Mobile:以下、ROK)というMVNOでは、音声通話やSMS、データ通信など従来のモバイル通信サービスに、音楽ストリーミングサービスをバンドルして提供する予定。GigaOMによれば、同社はすでに各音楽レーベルとライセンス契約を結んでおり、音楽ストリーミングサービスでは2000万曲の音楽カタログを提供する見込み。また、ネットワークを借り受ける通信事業者については、米国でMVNOに無制限データの使用を認めている携帯通信市場3位のスプリントもしくは同4位のT-モバイル(T Mobile US)になる可能性が高いと見られている。
ROKの創業者らはGigaOMに対し、音楽ストリーミングを音声通話やSMSと同様の必須サービスと受けとめるスマートフォン利用者が増えていること、これらの利用者のなかには、音楽ストリーミングサービスの有料版に申し込んでも広告がなくなるだけでは代金を支払う価値がないと感じる者も少なくないことなどを、ROKの立ち上げにいたった理由として述べている。
ROKの利用料金などは今後発表される予定だが、「ROK Music」あるいは「ROK Mobile」のどちらかを単独で契約することはできないという。
モバイル通信サービスに音楽サービスを組み合わせた例としては、AT&Tに買収されたリープワイアレス(Leap Wireless)がプリペイドブランドのクリケット(Cricket)で提供している「Muve Music」がある。同サービスは、開始から2年で利用者数が100万人に達し、スポティファイに続いてユーザー数の多い音楽関連サブスクリプションサービスに成長。ただし、Muve Musicはストリーミングではなく、ダウンロードベースの音楽サービスでラジオ機能もないという。
【参照情報】
・Meet ROK Mobile: It wants to be both your mobile carrier and your digital music service - GigaOM
・New MVNO ROK Mobile to launch with streaming music service attached - Fierce Wireless
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