米大手ウェブ企業らがネットワーク中立性の新提案に反対
2014.07.15
Updated by WirelessWire News編集部 on July 15, 2014, 19:48 pm JST
2014.07.15
Updated by WirelessWire News編集部 on July 15, 2014, 19:48 pm JST
グーグル(Google)やネットフリックス(Netflix)、アマゾン(Amazon)など、あわせて30社以上のウェブサービス事業者がつくる業界団体「The Internet Association」が、米連邦通信委員会(FCC)で新たなルールづくりが進む「ネットワーク中立性」規制に関する声明を現地時間14日に発表し、コムキャスト(Comcast)やAT&T、ベライゾン(Verizon Communications)などのブロードバンド事業者が有料で一部のトラフィックを優遇することを制限するよう求めたという。
The Internet Associationはこのなかで、「ネットユーザーが望むときに望むものを手に入れられるようにすべき」「ネットユーザーが支払う金額に見合うサービスを受けられるようにすべき」「すべてのネットワークは平等に保護されるべき」という3つの主張を軸に、トラフィックの「有料高速車線」(Fast Lane)のようなやり方が定着すれば、それが市場を歪め、イノベーションやユーザーに悪影響を及ぼすなどとしている。
また、同団体は今後数週間のうちに、FCCの提案やネット中立性に関する新たなキャンペーンを展開する予定で、その一環としてインフォグラフィックや動画などを用いながら、FCCに新ルール案の改善を求めるようインターネットユーザーに訴えかけていくとしている。
ネットワーク中立性の問題をめぐっては、FCCのトム・ウィーラー(Tom Wheeler)委員長が5月に行った新たな提案のなかで、ブロードバンド事業者が「ファストレーン」を設けることを認める内容を新たに追加。これに対し、直接的な影響を受ける可能性が高いウェブサービス事業者、有力なベンチャーキャピタリストや連邦議員、消費者団体などからは批判の声が上がっていた。
【参照情報】
・The Internet Association Comments on FCC Net Neutrality Proposal - The Internet Association
・U.S. web companies press demands for net neutrality with FCC - Reuters
・Google, Netflix, and Facebook ask FCC to intervene in fight over internet 'congestion'internet 'congestion' - The Verge
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