スプリントとT-モバイル、米周波数帯オークションに向け合弁会社設立を検討(WSJ報道)
2014.07.17
Updated by WirelessWire News編集部 on July 17, 2014, 17:46 pm JST
2014.07.17
Updated by WirelessWire News編集部 on July 17, 2014, 17:46 pm JST
米携帯通信大手のスプリント(Sprint)とT-モバイル(T-Mobile USA)が、来年に実施される600MHz帯の周波数帯オークションに向け、合弁会社の設立を検討していると、WSJが米国時間15日付の記事で報じている。
同記事によると、この合弁会社は今年夏にも発表が予想されるスプリントとT-モバイルとの合併に対し、米規制当局からの承認が得られなかった場合に備えたもの。GigaOMによると、規制当局による買収合併計画の審査は1年以上の長期化も予想されているという。
両社は現在この合弁会社設立に向けた資金調達の計画を練っているところで、調達目標額は100億ドル程度とされている。またこの資金は、スプリントによるT-モバイル買収のために、ソフトバンクが調達を進めようとしている約450億ドルの一部という記述もある。さらに、ソフトバンク会長の孫正義氏が譲歩する形で、合弁会社の主導権をT-モバイル側が握ることになっているとする情報筋の話も紹介されている。
FCCにより実施が来年に先送りされた600MHz帯のオークションーーテレビ放送事業者に割り当てている周波数帯の一部を、携帯通信用に再分配する、というものーーでは、入札金額の合計が少なくとも300億ドルに達するとみられ、2008年に実施したオークションの際の190億ドルを大幅に上回る見込みとWSJは記している。
【参照情報】
・Sprint, T-Mobile Look to Raise $10 Billion for Spectrum Auction - WSJ
・With spectrum partnership, Sprint and T-Mobile figure out a way to collude without colluding - GigaOM
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