米ヤフー(Yahoo)は米国時間21日、モバイル広告・分析サービスを提供するフルーリー(Flurry)を買収することで同社と合意したことを発表。買収額は明かされていないものの、NYTimesでは情報筋の話として推定約3億ドルと報じている。
フルーリーは2005年にサンフランシスコで創業されたベンチャー企業で、モバイルアプリ内広告やその分析サービスを提供。同社の技術は現在、17万人以上のアプリ開発者に利用されており、50万種類以上のアプリに採用されているという。また、フルーリーがアプリの使用状況などの情報を収集するモバイル端末の数は14億台に上るとされる。なお同社はこれまで7400万ドルの資金を調達していた。
ヤフーは、フルーリーの買収を通じて、モバイルビジネスの拡大を進めることになる。現在ヤフーユーザーの月間アクセスのうち半分以上はモバイル端末経由とされているが、収入に占めるモバイルユーザーの割合は依然小さく、具体的な金額も明らかにされていない。いっぽう、グーグル(Google)やフェイスブック(Facebook)などの競合企業ではモバイル広告事業が順調に伸びてきている。
【参照情報】
・Confirmed: Yahoo Poised to Buy Mobile Analytics and Ad Platform Flurry - Re/code
・Yahoo Acquires Flurry to Bolster Mobile Offerings - NYTimes
・Late to the mobile game, Yahoo starts catching up with Flurry purchase - VentureBeat
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