中国製デスクトップOS、10月にも登場の可能性(新華社報道)
2014.08.25
Updated by WirelessWire News編集部 on August 25, 2014, 12:37 pm JST
2014.08.25
Updated by WirelessWire News編集部 on August 25, 2014, 12:37 pm JST
国家安全保障や経済面で米中関係の緊張が高まるなか、中国産のデスクトップOSが早ければこの10月にも発表になる可能性があるという。新華社通信が24日(現地時間)に報じた。
新華社では、開発プロジェクトを率いる中国工程院(Chinese Academy of Engineering)のニ・グァンナン(Ni Guangnan)という人物が、人民郵便通信ニュース(People's Post and Telecommunications News)に語った話としてこのニュースを伝えている。同氏のよると、この中国産OSはまずマイクロソフト(Microsoft)の「Windows」に置き換わるものとして投入された後、将来的にはAndroid OSに代わるモバイル端末用OSとしての展開も想定されているという。同氏は今年3月に発足したOS開発関連のアライアンスの責任者。
中国では現在モバイルOSだけでも10種を超える開発プロジェクトが乱立しており、いずれも知財部分などではAndroidに依存する部分が多いとされる。こうした点を強化する上で政府の肩入れが望ましいとする考えを同氏は述べたという。またこうした取り組みが成果を収めた場合、デスクトップOSでは今後2年以内、モバイルOSでも3〜5年以内に、外国製に置き換わる国産OSが実現しそうだという。
中国では今年5月に政府機関による「Windows 8」の購入が禁止となっていた。また最近ではマイクロソフトが独禁法違反容疑で家宅捜索を受けたこともニュースになっていた。
【参照情報】
・China targets own operating system to take on likes of Microsoft, Google - 新華社
c_133580158.htm
・China targets own operating system to take on likes of Microsoft, Google - Reuters
・China to launch home-grown OS in October as Windows replacement - Computerworld
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