グーグルX、災害救援用無人機プロジェクト「Project Wing」を明らかに
2014.08.29
Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2014, 11:44 am JST
2014.08.29
Updated by WirelessWire News編集部 on August 29, 2014, 11:44 am JST
[Introducing Project Wing - Google]
グーグル(Google)が小型の無人飛行機(いわゆる"drone")を利用した物資輸送システムの研究開発を進めていることが米国時間28日に明らかになった。
グーグルの次世代技術研究開発部門「Google X」が約2年前から続けてきたこの「Project Wing」では、主に災害時の物資援助などを目的とした無人機の開発を進めているという。同プロジェクトを取材したBBCによれば、「Project Wing」の無人機は翼長1.5mほどで本体の重量は約8.5kg。小型のコンピューター、GPS、カメラ、無線通信機器、加速度計やジャイロスコープなどのセンサー類を搭載し、いまのところ機体の重量込みで1.5kgほどの荷物を運べるという。
動画中にあるように、この無人機はバッテリー駆動の可動式プロペラで飛行するため、ヘリコプターのような垂直離陸やホバリングも可能なそのいっぽう、飛行機のような高速かつ効率的な飛行もできるという。
グーグルでは「Project Wing」のテストを、無人機に関する規制が比較的緩いオーストラリアで行っているきている。また、同社は開発中の無人機について、災害時の物資援助を主目的に挙げているものの、オンラインショッピングなどの商品発送にも利用できるとしているという。
なお、大手ウェブ企業による無人機関連の取り組みについては、昨年11月にアマゾンが商品配送を目的とした「Prime Air」を開発中であることを明らかにしており、同社では今年秋にもインドの一部の都市でこの実験運用開始を視野に入れているとの話も報じられていた。
【参照情報】
・Google's 'Project Wing' is a secret, drone-based delivery system - The Verge
・Inside Google's Secret Drone-Delivery Program - The Atlantic
・Google tests drone deliveries in Project Wing trials - BBC
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