オラクルのラリー・エリソン氏、CEO退任を発表 - 後任はハード氏とカッツ氏のふたりに
2014.09.19
Updated by WirelessWire News編集部 on September 19, 2014, 08:19 am JST
2014.09.19
Updated by WirelessWire News編集部 on September 19, 2014, 08:19 am JST
オラクル(Oracle)共同創業者のラリー・エリソン(Larry Ellison)氏が、35年以上にわたって務めてきたCEOの座を退くことが米国時間18日に明らかになった。後任には、現在共同社長を務めるマーク・ハード(Mark Hurd)氏ならびにサフラ・カッツ(Safra Catz)氏のふたりが指名され、エリソン氏自身は取締役会会長に就任するほか、新たにCTOの肩書きも持つことになるという。
[Larry Ellison Steps Down as Oracle CEO - Bloomberg TV]
エリソン氏は1977年に創業したオラクルをテクノロジー業界を代表する企業のひとつに育て上げ、アップル(Apple)の故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏やマイクロソフト(Microsoft)のビル・ゲイツ(Bill Gates)、インテル(Intel)のアンディ・グローヴ(Andy Grove)などとならぶ個性の強い起業家・経営者として長年注目を集めてきた。また世界有数の大富豪ーーBloombergのランキングでは現在世界第7位だというーーとしても知られ、ハワイのラナイ島の土地や京都東山の山荘、大型ヨットの購入、それにウッドサイドなど、数々の桁違いの買い物でも話題をまいてきていた。近年ではヨットレースのアメリカズカップ(America's Cup)やプロテニスのトーナメント(BNP Paribas Open)など、もっぱらオラクル関連以外の事柄でニュースになることが多かったとの印象も強い。
このタイミングでのCEO退任について、先月70歳になったエリソン氏は以前から想定していたオラクルのトップ交代に関する計画の一部と述べていると、NYTimesは記している。
Bloombergによると、新たに共同CEOとなるふたりの役割分担は、ハード氏がセールス&サービス、マーケティング、戦略を担当、いっぽうカッツ氏が財務やオペレーションなどを受け持つことになるという。エリソン氏は日常業務からは離れることになるが会長兼CTOとして今後も一定の影響力を維持する可能性も高いようだ。
[Ellison's Exit Leaves High Hurdles for Next CEOs - Bloobmerg TV]
【参照情報】
・Ellison Becomes Oracle Chairman as Catz, Hurd Split CEO Job - Bloomberg
・End of an Era: Larry Ellison Steps Down as Oracle's CEO - Businessweek
・Larry Ellison to Step Aside as Oracle CEO - WSJ
・Larry Ellison Stepping Down as Chief of Oracle - NYTimes
・Legendary Silicon Valley figure Larry Ellison steps down as Oracle CEO - The Verge
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