アリババ、上場初日に株価急騰 - 時価総額でフェイスブックを上回る
2014.09.22
Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2014, 10:09 am JST
2014.09.22
Updated by WirelessWire News編集部 on September 22, 2014, 10:09 am JST
中国のEコマース最大手アリババ(Alibaba)が米国時間19日にニューヨーク証券取引所に上場。68ドルで売りだされた同社の株価は初日から急上昇し、38%高の93.89ドルで終了している。
Bloombergによれば、初日取引終了時のアリババの時価総額は2285億ドルとなり、今月初めに時価総額2000億ドルを超えていたフェイスブック(Facebook)のそれをしのいで、アップル(Apple)、グーグル(Google)、マイクロソフト(Microsoft)に続く規模になったという。なお米Eコマース分野を代表するアマゾンは1530億ドル、イーベイ(Ebay)のそれは650億ドルで、両者を合わせたよりもアリババのほうが時価総額が大きいことになる。
いっぽう、アリババ株の約3分の1を保有する大株主のソフトバンクでは、今回の上場で含み益が46億ドル増加、これに伴い約5000億円を今期(9月末までの半期)の利益に計上する考えを明らかにしたとReutersは報じている。また同記事によると、ソフトバンクの孫正義社長はCNBCの番組のなかで「アリババ株をもっと手に入れたい」などと述べたという。
[Masayoshi Son: Would own more Alibaba - CNBC]
それに対し、アリババの上場でよくも悪くも大きな影響を受けているのが米ヤフー(Yahoo)。Bloombergによれば、同社は今回の上場にあたって、90億ドル分のアリババ株式を売却。しかし、ヤフーの株式は同日3.5%安となり、時価総額で15億ドル分が減少した計算。同媒体では、ヤフー株価の値下がりについて、未上場であったアリババへの投資分を織り込んでヤフー株式を取得してきた株主が、今回のアリババ上場でヤフーの株式を手放しはじめたためと指摘。今後ヤフーが株主への還元を終えれば、この傾向はさらに強まると予想している。ヤフーはアリババ株売却益について、半分以上を株主へ還元することを表明しているほか、今後さらなる企業買収に利用することが予想されている。
【参照情報】
・Alibaba Closes Up 38% at $93.89, Volume Falls Off - Barrons
・Alibaba Passes Facebook in Market Value on First Day - Bloomberg
・SoftBank estimates $4.6 billion gain from Alibaba listing -
・Yahoo Is Both Winner and Loser in Alibaba's IPO - Businessweek
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