フィリップス、照明事業を分社化 - 医療機器分野に集中へ
2014.09.24
Updated by WirelessWire News編集部 on September 24, 2014, 11:10 am JST
2014.09.24
Updated by WirelessWire News編集部 on September 24, 2014, 11:10 am JST
オランダのフィリップス(Philips)が現地時間23日、同社の事業をふたつに分割する計画を発表した。いわゆるInternet of Things(IoT)の流れを受けた動きとみられる。
Bloombergによると、フィリップスはこの計画で、医療機器関連事業とコンシューマーエレクトロニクス事業のふたつを、150億ドルほどの売上規模をもつヘルステック(HealthTech)事業に統合する。また80億ユーロほどの売上規模をもつ照明事業は分社化した上で新規株式公開(IPO)を含めた複数の可能性を検討していくという。なお同部門では家庭内ネットワークに接続可能な電球「Hue」などを手がけている。
フィリップスは近年、収益性の高い事業への資源集中を進めており、今年はじめにはテレビ、DVDおよびマルチメディア事業を売却。また、LEDコンポーネント事業と自動車向け照明事業を独立した企業とすることも発表していた。
この話題を採り上げたGigaOMでは、フィリップスが医療機器関連分野ですでにセールスフォース(Salesforce.com)と提携していることなどに触れながら、ネットワーク化/クラウド化が進む同分野に年間1000億ユーロ規模の潜在的商機があると記している。また今月はじめにGEが白物家電部門をスウェーデンのエレクトロラックスに売却することを明らかにしていたことも挙げて、消費者向けの家電分野でも、価値の在処が個々の製品から(それらを結びつけた)システムに移ってきているなどと指摘している。
【参照情報】
・See Hue later: Philips to spin out its lighting division to focus on connected health - GigaOM
・Philips Plans to Split Into Two Companies - WSJ
・Philips Plans Breakup to Focus on Health, Consumer Goods - Bloomberg
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