HP、会社分割を計画 - プリンタ・パソコン事業をスピンオフへ(WSJ報道)
2014.10.06
Updated by WirelessWire News編集部 on October 6, 2014, 09:36 am JST
2014.10.06
Updated by WirelessWire News編集部 on October 6, 2014, 09:36 am JST
ヒューレット・パッカード(Hewlett-Packard:以下、HP)が自社をふたつに分割し、パソコンならびにプリンター関連の事業を手がける新会社を独立させる見通しだとWSJが米国時間5日に報じた。早ければ米国時間6日にも計画が発表される見込みだという。
WSJによると、HPはこの会社分割を通じて、各事業の競争力強化を図りたい考え。同社では昨年度に売上が6.7%低下したが、なかでも全体の約半分を占めるパソコンならびプリンター事業では7.1%売上が減少していたという。HPのパソコン事業は長年出荷台数で世界1位を維持していたが、昨年にはこの首位の座をレノボ(Lenovo)に明け渡していた。
Re/codeによると、HPはこれまでにレノボ(Lenovo)やデル(Dell)に対して自社パソコン事業の売却を打診、またインドのウィプロ(Wipro)やインフォシス(Infosys)にITサービス部門の売却をそれぞれ打診していたが、いずれも交渉がまとまらなかった。さらに昨年には大手ストレージメーカーのEMC買収を目指していたが、これも実現せずに終わっていたという。
なお、HPのメグ・ホイットマン(Meg Whitman)現CEOは事業分割後に、法人向け事業を行う会社側のCEOに就任しつつ、PCおよびプリンター事業では会長職を務めることになるという。
HPは2002年に、当時のカーリー・フィオリーナー(Carly Fiorina)氏CEOの下でコンパック(Compaq)を買収。その後にあった同氏の更迭やマーク・ハード(Mark Hurd氏)CEOの解任・トップ交代時にもパソコン事業を維持。またハード氏の後任となったレオ・アポテカー(Leo Apotheker)CEOが一時同事業を売却する方針を打ち出していたものの、同氏の解任で結局実現せずに終わっていた。
【参照情報】
・Hewlett-Packard Plans to Break in Two - WSJ
・Hewlett-Packard Is Said to Be Planning a Reorganization - NYTimes
・HP reportedly plans to split PC and printer business from enterprise unit - Re/code
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