米消費者保護局、 スプリントを提訴 - 携帯通信料金の少額請求詐欺に加担の疑い
2014.12.18
Updated by WirelessWire News編集部 on December 18, 2014, 14:53 pm JST
2014.12.18
Updated by WirelessWire News編集部 on December 18, 2014, 14:53 pm JST
米政府の消費者金融保護局(U.S. Consumer Financial Protection Bureau:以下、CFPB)は現地時間17日、米市場3位の携帯通信事業者であるスプリント(Sprint)が外部企業による少額請求詐欺に加担したとして、同社を提訴したという。
「Cramming」と呼ばれるこの詐欺は、外部の企業が携帯通信事業者の請求書に架空またはユーザーが承認していないサービスの料金を紛れ込ませ、これを見落としたユーザーから料金を騙しとるというもの。CFPBによれば、スプリントは2004年から2013年にかけて、外部の企業が提供する着信音サービスやテキストメッセージによる星占いなどに関し、ユーザーが承認していないサービスに対する料金徴収を認め、このうち40%を手数料として取得していたという。なお、被害総額については数千万ドル程度になるとみられている。また、米連邦通信委員(FCC)はこの件で、スプリントに1億500万ドルの罰金を課すことを予定しているという。
いっぽう、スプリントはCFPBによる提訴について、同社が法令順守を監視する第三者企業との協力や外部企業による課金の綿密な調査などCrammingを監視する様々な手立てをとってきたなどと反論しているという。
CrammingをめぐってはAT&Tが今年10月に1億500万ドルの罰金を支払うことで合意したほか、今年7月にはT-モバイル(T-Mobile USA)についても米連邦取引委員会(FTC)が提訴しており、こちらは現在調停が行われているところだという。
【参照情報】
・Sprint Is Sued Over Cellphone Bill 'Cramming' - NYTimes
・U.S. consumer bureau sues Sprint for phone bill 'cramming' - Reuters
・FCC Said to Seek $105 Million Fine From Sprint for Bogus Billing - Bloomberg
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