ノキアとアルカテル・ルーセント、合併を視野に入れた協議を再開
2014.12.19
Updated by WirelessWire News編集部 on December 19, 2014, 11:53 am JST
2014.12.19
Updated by WirelessWire News編集部 on December 19, 2014, 11:53 am JST
フィンランドのノキア(Nokia)とフランスのアルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent:以下、アルカテル)の両社が合併を視野に入れた協議を再開始したという話が、Manager Magazinというドイツのビジネス誌で報じられたことを受け、欧州時間18日にはアルカテルの株価が一時9%ちかく上昇したとReutersやBloombergが報じている。
ノキアとアルカテルの合併の可能性については、昨年秋にノキアがアルカテルのモバイル通信関連事業の買収を検討しているとする話が報じられたことがあった。今回の報道によると、両社は今年秋に合併に向けた協議を再開し、提携など合併以外の選択肢の可能性も検討されているという。
ノキアはアルカテルと合併した場合、有線ネットワーク関連の事業を強化できるほか、米国事業の拡大を図ることができるメリットもあるという。
この話題に触れたReutersでは、両社がここ5年ほど断続的に合併に関する協議を行ってきたものの、合併の結果生じるアルカテル側での大型リストラへの懸念が障害となり話し合いが進まなかった可能性があるとする情報筋の話や、両社の事業に重複する部分も多く、合併が成立した場合には、ノキアがこれらの事業を切り離しまたは売却する必要性が出てくるのではないかとのアナリストの話が紹介されている。
なお、今回の報道を受けてアルカテルの株価は8.7%、ノキア株価は3.4%それぞれ上昇したという。
【参照情報】
・Alcatel-Lucent Advances on Report of Merger Talks With Nokia - Bloomberg
・Alcatel-Lucent shares jump 8 percent on Nokia merger report - Reuters
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