米FCC、ホテルなどによる利用者のWi-Fiルーター使用妨害に警告
2015.01.29
Updated by WirelessWire News編集部 on January 29, 2015, 14:18 pm JST
2015.01.29
Updated by WirelessWire News編集部 on January 29, 2015, 14:18 pm JST
米連邦通信委員会(FCC)が現地時間27日、ホテルやコンベンションセンターなどの事業者に対し、利用・宿泊客によるWi-Fiルーターやスマートフォンを使ったティザリングを妨害しないように求める警告を発した。この指示に従わない場合は、事業者に対して罰金などが課される場合もあるという。
この問題は、米大手ホテルチェーンのマリオットが、施設内で提供する割高なWi-Fiサービスを使わせるために、利用者のWi-Fiルーター使用を妨害したとして、表面化していたもの。FCCはマリオットに対し、60万ドルの罰金支払いを命じていたが、その後マリオットや米ホテル業界団体から、Wi-Fiルーターなどの利用制限はサイバー攻撃や利用者の身元情報盗難を防止するための対策などとする反論が出され、また利用・宿泊客のパーソナル・ホットスポットに干渉するおそれのあるネットワーク管理機の使用を認めることを求めた書類も提出されていた。
FCCは、今回の勧告のなかで「現在ではWi-Fiがインターネットの玄関口になっている」とWi-Fiホットスポットなどの重要性を指摘し、これらの利用を意図に妨害することは違法行為にあたると断定している。
なお、ネットワーク干渉行為を部分的に認めることを求めたマリオットや米ホテル業界団体らの申し立てに対しては、グーグル(Google)やマイクロソフト(Microsoft)、シスコシステムズ(Cisco Systems)、それに携帯通信業界団体のCTIAから反対意見が出されていた。
【参照情報】
・FCC Warns Hotels, Others Not to Block Personal Wi-Fi - WSJ
・FCC issues warning on Wi-Fi blocking, cites "disturbing" trend - GigaOM
・FCC prohibits hotels from blocking guests' Wi-Fi - Mashable
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