米ブロードバンド業界団体など、FCCを提訴 - 「ネット中立性」新ルールに異議
2015.03.24
Updated by WirelessWire News編集部 on March 24, 2015, 14:11 pm JST
2015.03.24
Updated by WirelessWire News編集部 on March 24, 2015, 14:11 pm JST
米連邦通信委員会(FCC)が先月26日に採択した「ネットワーク中立性」に関する新ルールについて、米ブロードバンド事業者がつくる業界団体などがFCCを提訴したという。
Reutersなどの報道によると、今回訴訟を起こしたのはブロードバンド関連の業界団体USテレコム(USTelecom)ならびに、テキサス州で営業するアラモ・ブロードバンド(Alamo Broadband)というISP事業者。USテレコムはワシントンDCで、またアラモはニューオーリンズ(ルイジアナ州)でそれぞれFCCを訴えたという。USテレコムではこの提訴について、「FCCによるISP事業の「通信サービス」への変更は法的な支持を得られないもの」などとする主張を記した声明が発表されている。
FCCが採択した新ルールには、ISP事業の区分を現在の「情報サービス」(「Information Services」)から、公益事業などと同じ「通信サービス」(「Telecommunications Services」)に変更する内容などが含まれているが、FCCの監督を受けるケーブル事業者などは、トム・ウィーラー(Tom Wheeler)FCC委員長がその骨子を明らかにした2月上旬の時点から、これに反発する姿勢を示しており、正式採択後にも訴訟は必至とする見方があることが報じられていた。
なお、FCCの新ルールが発効するのは連邦官報(Federal Register)掲載後となるが、USテレコムでは12日にFCCが同ルールの詳細をウェブで公表したことを受け、今回の提訴に踏みきったとWashington Postは記している。
【参照情報】
・Here are the first lawsuits to challenge the FCC's net neutrality rules - Washington Post
・U.S regulator sued by broadband companies over net neutrality rules - Reuters
・Telecoms file first lawsuits against FCC net neutrality rules - The Verge
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