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欧州版「らくらくホン」製造のDoro、アジア市場にも関心

欧州版「らくらくホン」製造のDoro、アジア市場にも関心

Updated by 岸田 重行 on February 17, 2011, 13:30 pm JST

岸田 重行 shigeyuki_kishida

情報通信総合研究所上席主任研究員。1990年一橋大学卒業、NTT入社。1997年より現職。海外・国内のモバイル通信業界に関して、サービス動向から企業戦略まで広く調査研究を行っている。「通信事業者はどこへ行く」(「情報通信アウトルック2011」共著)「アプリケーション・ストア・ブームの衝撃」(「情報通信アウトルック2010」共著)「LTEの提供エリアはスムーズに広がるのか-世界におけるLTE普及への展望」(日経コミュニケーション2009年7月15日号)など、記事執筆・講演多数。

60歳以上の層をターゲットにしているという携帯電話メーカーのDoro(本社:スウェーデン)は、MWC2011において同社の最新機種、売れ筋機種を展示している。

doro_booth.JPG

同社によれば、すでに世界35カ国で販売しており、欧州(中心市場は英独仏)および北米、中南米や香港にも進出済であるとのこと。

最新機種である「PhoneEasy 615」は日本によくある折りたたみ型で、3.2メガピクセルのカメラが内蔵されている。

doro615b.JPG

端末価格が約2万円、GSM/GPRS対応(3G非対応)の機種としてはカメラ機能の高さが目立つが、これはターゲットとする層には(日本的に言えば)「写メ」をしたがる人が多いからだ、とのことだ。

また画面の背景色を青色、文字色を黄色に設定変更できるが、これは文字を見やすくするために工夫したのだそうだ。

doro615c_emergency.JPG

なお本体の裏面にある緊急ボタンを押すと、電話とSMSで緊急通報ができるとのこと。

アジア市場はターゲット層の人口も多く、進出したいと考えているそうだ。

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