© Alis Photo - Fotolia.com
「Apple Music」、多数の独立系レーベルと契約 - 楽曲使用料支払い方針転換で(Billboard報道)
Apple Music goes for tonz of independent labels
2015.06.25
Updated by WirelessWire News編集部 on June 25, 2015, 13:24 pm JST
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Apple Music goes for tonz of independent labels
2015.06.25
Updated by WirelessWire News編集部 on June 25, 2015, 13:24 pm JST
アップル(Apple)がまもなくサービスを開始する音楽ストリーミングサービス「Apple Music」 に関して、複数の独立系レーベルが同サービスに楽曲を提供することになったという。
Billboardによると、アップルと契約を結んだのは、アデル(Adele)、レディオヘッド(Radiohead)、アーケードファイヤー(Arcade Fire)といった人気アーティストと契約する各レーベルを傘下に持つベガース・グループ(Beggars Group)、それに2万以上の独立系レーベルの版権を管理するマーリン(Merlin)など。
アップルは「Apple Music」 の開始にあたり、ユーザーに3ヶ月のお試し期間を設け、この間に配信・再生された楽曲については音楽レーベルやアーティストに使用料を支払わないとしていた。ところが、大きな影響力を持つグラミー賞アーティストのテイラー・スイフトが先週末にこの方針を批難したことから、同社はこの方針を転換。今回の独立系レーベルとの契約合意はこの方針変更を受けたものとされている。
アップルの負担額増加がどの程度になるかなどは不明だが、一四半期ごとに100億ドル前後の利益を稼ぎ出すアップルにとっては無視できる金額との見方が優勢。
この話題に触れたNYTimesでは、関係者の話として、アップルがお試し期間中に配信した楽曲の使用料として、再生1回あたり0.2セントを音楽レーベルに支払うといった契約内容になっているとしている。この条件は、最大手のスポティファイ(Spotify)が広告付きの無料版サービスで支払っている条件とほぼ同じ。ただしこの使用料のなかには、音楽出版社に支払われる小額の著作権料は含まれておらず、アップルは現在も多くの音楽出版社と交渉中だという。
アップルは30日に米国など世界の一部の国や地域で、「Apple Music」のサービスを開始するが、「楽曲聞き放題」ながら月額約10ドルという有料サービスにどれだけの数の利用者が集まるかといった点に注目が集まっている。
【参照情報】
・Apple Music Signs Beggars Group, Merlin: Sources - Billboard
・Indie labels back Apple Music after decision to pay artists during free trial - The Verge
・Apple Signs Thousands of Independent Labels in Royalty Deal - NYTimes
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