衛星通信網構築を目指すワンウェブ、新たに5億ドルの資金調達
OneWeb raised $500 million from several investors
2015.06.26
Updated by WirelessWire News編集部 on June 26, 2015, 13:25 pm JST
OneWeb raised $500 million from several investors
2015.06.26
Updated by WirelessWire News編集部 on June 26, 2015, 13:25 pm JST
人口衛星を利用した通信網構築を目指すワンウェブ(OneWeb)が米国時間25日、バージングループ(Virgin Group)、エアバス(Airbus)やコカコーラ(Coca-Cola)などの企業からあわせて5億ドルの資金を調達したことを明らかにした。
ワンウェブの創業者であるグレッグ・ワイラー(Greg Wyler)氏は、以前グーグル(Google)で発展途上地域向けのネット接続用人工衛星開発プロジェクトのリーダーを務めていた人物。ワンウェブの計画は、648基の小型衛星を宇宙に展開し、現在インターネットが普及していないエリアを含めた世界中にブロードバンドや通話などのサービスを提供するというもので、実現にはあわせて25億〜30億ドルの資金が必要になる見込み。なお、同社は2019年までに商用サービスを開始したい考えだという。
WSJによると、ワンウェブは今年1月にバージングループとクアルコム(Qualcomm)から資金を調達し、その際にバージンのリチャード・ブランソン(Richard Branson)氏とクアルコムのポール・ジェイコブ(Paul Jacobs)CEOが同社の社外取締役に就任したことを明かしていたという。
今回の資金調達には、前述の3社のほか、インドのバーティ・エンタープライズ(Bharti Enterprises)、米ヒューズ・ネットワーク・システムズ(Hughes Network Systems)、インテルサット(Intelsat)、クアルコム(Qualcomm)、グルポ・サリナス(Grupo Salinas)の5社も参加している。
ワンウェブは人工衛星の打ち上げについて、バージンギャラクティック(Virgin Galactic)ならびにアリアンスペース(Arianespace)の2社を選定。バージンでは39回、アリアンスペースでは21回の打ち上げを行う予定で、それぞれ1回のロケット発射で最大36基の人工衛星を打ち上げることが可能だという。
通信用人工衛星を利用したインターネット普及を目指す取り組みについては、フェイスブック(Facebook)が独自に進めていたプロジェクトを中止していたことが先ごろ報じられていた。またグーグル(Google)でも同様のプロジェクトへの投資を取りやめたことが伝えられていた。
【参照情報】
・Broadband space race heats up as Airbus and Virgin Group join OneWeb - The Guardian
・OneWeb sets record launch plan after $500 million funding - Reuters
・OneWeb Plans Further Microsatellite Funding Round - WSJ
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