5月10日に予約受付を開始した米アップルのiPad。現実に販売されるiPad Wi-Fi+3GモデルはすべてソフトバンクモバイルのSIMでしか動作しない「SIMロック版」であることが明らかになった。SIMを挿し替えて通信事業者を選べるSIMロックフリー版が登場するのではという観測もあったが、国内ではその願いは届かなかったようだ。
アップルの日本法人によると、国内で販売するiPad Wi-Fi+3Gモデルはすべてソフトバンクモバイルが提供するとのこと。ソフトバンクモバイルは、販売するiPadについて同社のSIMでしか動作しないSIMロックをかけた端末と明言している。アップルは、アップルストアで販売する端末についてもソフトバンクモバイルが供給する端末であるとしており、SIMロックがかかった端末が販売されることになる。
iPadのSIMロックに関しては、NTTドコモの山田隆持社長が同社の決算発表の席上で、iPad向けのSIMを提供する準備がある発言をしたことから、SIMロックフリー端末が国内でも提供される可能性があると期待が膨らんでいた。しかし、現実はiPhoneと同じくソフトバンクモバイルのSIMだけで動作する端末の提供だった。
ちなみに5月10日17時現在、アップルストアのサイト上のFAQには、SIMロックフリーとも読み取れる回答が掲載されている。しかし、これは海外の情報を翻訳して掲載したためであって、国内販売の端末について言及したわけではないと見られる。
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