NTTドコモと東京大学、共同で「モバイル空間統計」を利用した街づくりの研究を実施
2010.09.16
Updated by WirelessWire News編集部 on September 16, 2010, 10:20 am JST
2010.09.16
Updated by WirelessWire News編集部 on September 16, 2010, 10:20 am JST
NTTドコモは2010年9月15日、東京大学と共同で「モバイル空間統計」を利用した街づくり分野での研究を行うと発表した。2010年11月1日から2011年3月31日にかけて、東京大学柏キャンパスのある千葉県柏市で研究を行う。
モバイル空間統計とは、携帯電話サービスを提供するために必要な運用データから、人口の地理的な分布を推計した統計情報。時間の変化ととも移り変わる人口分布を見ることができる。今回の共同研究は、東京大学大学院 新領域創成科学研究科 社会文化環境学先行の清家剛准教授を共同研究者として、モバイル空間統計の情報が街づくりに与える有用性を調べる。
具体的には、まずモバイル空間統計を使って、柏市の季節・曜日・時間による属性別の人口変動を推計する。そして、柏市の公共施設などの利用実態と推計した人口変動との関連性を分析。分析結果を元に公的施設を有効に利用するための方策を提案する。都市空間の人口変動というデータを活用することで、公共施設の利活用や機能転換などへの効果的な提案に結びつけたい考えだ。
モバイル空間統計は、携帯電話サービスで使う位置情報や属性情報を統計処理したもので、個人は特定されない統計情報として扱うという。
【報道発表資料】
・「モバイル空間統計」を活用したまちづくりに関する共同研究を東京大学と実施
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