スマホ有料アプリ市場はiOSが8割超、満足度はXperia arc--MM総研
2011.09.07
Updated by Naohisa Iwamoto on September 7, 2011, 19:12 pm JST
2011.09.07
Updated by Naohisa Iwamoto on September 7, 2011, 19:12 pm JST
有料アプリ市場は67億8000万円、スマートフォンの満足度トップはXperia arc。MM総研によるスマートフォンのアプリ市場と製品やキャリアーの満足度に関する調査から、冒頭の結果が浮かび上がってきた。
スマートフォンユーザー2000人に対するアンケート調査とMM総研の既存データを活用して分析した。スマートフォンのアプリ市場に関しては、アンケート調査の結果から市場全体を予測した。2010年度のアプリの総ダウンロード数は3億202万回となり、そのうち無料アプリが2億5886万回、有料アプリが4316万回だった、有料アプリの市場規模を算出したところ、2010年度は67億8000万円となった。その内訳を見ると、84.5%に当たる57億3000万円が「iOS」向けと圧倒した。「Android」は8億3000万円(12.2%)、「その他」が2億2000万円(3.3%)という結果だった。
一方、スマートフォンの満足度の調査では、Xperia arc SO-01C(NTTドコモ)が総合で1位を獲得した。調査では、「総合的な評価」「重さ」「サイズ」など9項目について5段階評価で尋ねたところ、Xperia arcは全項目で高評価を得た。iPhone 4(ソフトバンクモバイル)は「機能」「操作性」が高く評価された半面、「画面の大きさ」などは平均的な評価にとどまった。キャリア別の満足度では、NTTドコモがわずかな差ながら全7項目中6項目で最も高い満足度を得て首位を獲得した。
次に購入するスマートフォンに求めるものを尋ねた結果では、1位が「バッテリー容量の増加」で約8割の回答を集めた。スマートフォンには利便性を感じながらも、バッテリーの消耗が激しいことをほとんどのユーザーが不満に思っていることが見て取れる。次いで、「通信速度の高速化」「操作性の向上」が続き、人気のスマートフォンはバッテリーと通信速度、操作性という情報端末の基本部分でまだまだ十分な満足が得られていないことが明らかになった。
【報道発表資料】
・スマートフォンアプリ市場と利用実態(2011年9月)
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