LTE/4G対応最新スマホの通信速度はKDDIが優勢--MMD研究所
2012.11.14
Updated by Naohisa Iwamoto on November 14, 2012, 14:51 pm JST
2012.11.14
Updated by Naohisa Iwamoto on November 14, 2012, 14:51 pm JST
MMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)は2012年11月13日、「2012年秋・冬最新Android端末 キャリア・地域別通信速度比較調査」の結果を発表した。それによると、Androidスマートフォンの下り平均スピードはKDDI(au)が最も速い結果となった。
調査は、全国主要都市(9都市・45地点)で実施。NTTドコモの「Optimus G L-01E」、KDDIの「AQUOS PHONE SERIE SHL21」、ソフトバンクモバイルの「MOTOROLA RAZR M 201M」を使用した。45地点の下り平均の通信速度は、KDDIが24.51Mbps、ソフトバンクモバイルが18.36Mbps、NTTドコモが10.22Mbpsだった。KDDIが最速でソフトバンクモバイルが続き、NTTドコモは引き離された数字となった。上りもKDDIが平均11.88Mbpsでトップ、大きく差が開いてNTTドコモが平均2.69Mbps、ソフトバンクモバイル平均2.65Mbpsとの結果だった。
調査地点でのLTEおよび4G(ソフトバンクモバイルはAXGP方式のSoftBank 4G)の捕捉状況でも、KDDIが安定した数値を残した。全調査スポット45地点のうち、LTEまたは4Gで通信ができたのはKDDIが44地点(全体の97.7%)、NTTドコモが42地点(同93.3%)だった。ソフトバンクモバイルのSoftBank 4Gがつながったのは33地点にとどまり、全体の73.3%だった。LTEまたは4Gが入る調査地点だけの下りの通信速度を見ると、KDDIは平均25.05Mbps、ソフトバンクモバイルは23.07Mbps、NTTドコモは10.62Mbpsだった。
これらの結果から、安定してLTEを捕捉して高速な通信が可能なKDDI、条件によっては高速が得られるがばらつきの大きいソフトバンクモバイル、速度の伸びはないがLTEでも3Gでも安定した通信ができるNTTドコモ--という大きな傾向が見えてきた。MMD研究所では、iPhone 5を端末に使った主要都市の速度比較調査も行なっており、その際もKDDIがソフトバンクモバイルを上回る結果を得ている(報道発表資料:iPhone5のスピードテスト、全国的にau版iPhone5が優勢)
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登録はこちら日経BP社でネットワーク、モバイル、デジタル関連の各種メディアの記者・編集者を経て独立。WirelessWire News編集委員を務めるとともに、フリーランスライターとして雑誌や書籍、Webサイトに幅広く執筆している。