総務省、NHKのIPサイマルラジオに地域放送番組の追加を認可
2013.01.17
Updated by Asako Itagaki on January 17, 2013, 01:30 am JST
2013.01.17
Updated by Asako Itagaki on January 17, 2013, 01:30 am JST
1月16日、総務省は、NHKのIPサイマルラジオサービスに、一部の地域放送番組を追加して提供する業務を認可したことを発表した。提供エリア、形態および提供品質については現行のサービスと同様となる。国内での聴取地域制限は行わない。
現在NHKでは、試験的にNHKラジオ第一放送、NHKラジオ第二放送、NHK-FMをIPサイマルラジオサービス「らじる★らじる」で配信している。NHKラジオ第一放送とNHK-FMでは、東京からの全国向け番組を基本に提供しているが、今回の認可では、ラジオ第一放送については近畿広域放送、中京広域放送、宮城県域放送、FMについては大阪府域放送、愛知県域放送、宮城県域岐放送をそれぞれ配信対象に追加した。配信する地域の選定については、当該放送対象地域の人口、地域放送番組比率といった点を勘案した。
総務省は業務認可の理由として、難聴取対策の補完的な措置としての効果検証のためには、聴取者の要望を踏まえて地域放送番組を加えることでより幅広いデータの収集ができること、また地域放送番組の提供の在り方の検証も必要な課題であることを挙げている。なお、2012年秋にらじる★らじる利用者を対象にNHKが実施したアンケートでは、有効回答数4,146件のうち、「自分の居住している道府県単位の放送を聞きたい」という回答が36%を占めていた。
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登録はこちらWirelessWire News編集委員。独立系SIerにてシステムコンサルティングに従事した後、1995年から情報通信分野を中心にフリーで執筆活動を行う。2010年4月から2017年9月までWirelessWire News編集長。「人と組織と社会の関係を創造的に破壊し、再構築する」ヒト・モノ・コトをつなぐために、自身のメディアOrgannova (https://organnova.jp)を立ち上げる。