米ベライゾン・ワイアレス(Verizon Wireless)が、3月22日から始まる「CTIA Wireless 2010」カンファレンスの開催にあわせ、大量のプレスリリースを出している。22日が9件、23日に14件、24日には31件、25日は13件のリリースを発行した。発表されたニュースのなかには、地方都市で開催するスマートフォンのワークショップの案内のようなものや、ラスベガスに新しい販売拠点が2つできたことを知らせるものも含まれている。今回は、そのなかからLTEに言及しているものを中心にタイトルや概略を列挙してみよう。
- CTIA WIRELESS 2010でベライゾン・ワイアレスが行った4G LTE関連のパネルディスカッションの模様を撮した動画をネット配信
- 走行距離4万マイルを超えた同社のLTEテスト用車両(SUV)"Ike"(アイク)の紹介
- 25から35都市でのLTE導入に向けて、音声通信で10年の実績を積んだ電波テスト用車両ならびに調査員が準備中
- 2009年には全米で100万マイル走破し350万回の音声通信テストを行った調査員が、LTEに向けて準備中(テスト用車両の運転手を紹介)
- LTEネットワーク向けに米カミアント(Camiant)のポリシー・コントロール・ソリューション(Policy and Charging Rules Function:PCRF))を導入
- ベライゾン・ワイアレスのノースカロライナ、サウスカロライナ、テネシー、ジョージア各州のLTEネットワークの中継網は米コンテラ・ブロードバンド(Conterra Broadband)のマイクロ波と光ファイバーケーブルのハイブリッドを予定
- LTEデバイスのラボテスト用にLayer 7を採用
- オハイオ州とミシガン州の基地局中継網は米ファイバータワー(FiberTower)のソリューションを採用
- ボストンとシアトルのLTEネットワーク・テストに、アンリツの基地局アナライザ"BTS Master"を採用
- ネバダ州のLTE中継網には米センチュリーリンク(CenturyLink)の"Ethernet Private Line" (EPL)サービスを採用
- 南東部のセル中継網に米デュークネット・コミュニケーションズ(DukeNet Communications)のサービスを採用
- ノースカロライナとサウスカロライナでは、米パルメット(PalmettoNet)の"Fiber to the Tower"技術で基地局を接続
- 米パラゴン・テレコム(Paradigm Telecom)がLTE向けMPLS、802.1Q準拠の専用ファイバー網を提供
- 米クェスト(Qwest)が"Mobile Ethernet Backhaul技術を提供し、アメリカ西部でのLTE用Fiber-to-the-Cell網構築に協力
- 米テレコム・トランスポート・マネージメント(Telecom Transport Management)がミネアポリスの一部でLTE向け中継網を提供
- USキャリアー・テレコム(USCarrier Telecom)がDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing:「高密度波長分割多重方式」)でジョージア州とアラバマ州の一部でLTE向け中継網を提供
企業がニュースリリースを細分化したり、電波状況を調べる調査員の素顔を公開したりしてブログなどで取り上げられることを狙うのが最近の傾向。だが、メディア側の注目は米モトローラ(Motorola)の"Droid"やグーグル(Google)の"NexusOne"といった端末側にどうしても行きがちで、LTE網整備のことはほとんど取り上げられていないようだ。
【参照情報】
・Verizon Wireless - News Center
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