フィンランドのノキア(Nokia)は4月1日(現地時間)、中国のチャイナPTAC(China PTAC:以下、PTAC)、テリング・テレコミュニケーション(Telling Telecommunication Holding Co.Ltd:以下、テリング)と、それぞれ10億ドルに相当する携帯端末の供給契約を結んだことを明らかにしたと、ロイターなどが伝えている。
PTACとの契約額は3年連続の減少で、2009年の17.6億ドルに比べると大幅に減っている。この背景には、高機能端末の市場ではiPhoneやRIMのBlackBerryといったスマートフォンの躍進があり、また低機能端末の市場では価格競争のいっそうの激化や景気悪化といった要因が考えられる。いっぽうノキアとテリングでは、第3世代携帯電話端末の投入と地方への販路拡大を進める計画だという。
ノキアにとって中国市場は世界で3番目に大きな市場で、2009年には売上の16%を占め、販売額は86億ドルにのぼる。なお、ノキアは中国市場向けに、Nokia 6316s、Nokia 3806、 Nokia 1506、Nokia 3208c、Nokia 8208、 Nokia 6788といった製品をこれまでリリースしてきている。
【参照情報】
・Nokia says wins China deals worth over $2 bln (Reuters.com)
・Nokia wins China deals worth more than $2 bln (CFD.net.au)
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら