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T-モバイル、エンタープライズ市場へWi-Fi通話をプッシュ

2010.04.27

Updated by WirelessWire News編集部 on April 27, 2010, 09:49 am JST

T-Mobile
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T-モバイル(T-Mobile)ブランドの携帯電話事業を欧州、米国など11カ国で展開しているドイツ・テレコム(Deutsche Telekom AG)が、今後の戦略として「法人重視」かつ「グローバル」を前面に押し出していくと発表した。

これまで米国では主にコンシューマ向けブランドとして訴求してきたT-モバイルだが、「Wi-Fi電話を最初に本格的にサポートした主要キャリア」と自社を位置づけており、またすでにWi-Fiの通話を月間160万コールもさばいているという実績もある。

同社によれば、2011年に同社からリリースされる携帯端末は、BlackBerry、Android、Windows Mobile、さらには間もなくデビューするSymbianなど、採用されるOSの違いに関係なくすべてWi-Fi電話機能を搭載するという。

同社はまた、「T-モバイルソリューション・プロバイダー」というプログラムを発表したが、これは無線LANのリセラーやシステム・インテグレータを対象とし、法人向けにUMA(Unlicensed Mobile Access:ライセンスされていない周波数を用いた無線LAN環境と携帯電話の融合)を提供していこうというもの。Wi-Fi経由での通話なので、当然のことながら通話料は安くなる。

通信キャリアにしてみれば、虎の子の収入源であるダイヤル通話料だが、Skypeが国際電話トラフィックの12%を運ぶようになる時代に、いつまでもこの通話料に売上を頼ってはいられないということのようだ。ちなみに米ベライゾン・ワイアレスでも少し前から、自社の携帯電話機にSkypeを搭載している。

なお、T-モバイルでは通信インフラについて、将来的にLTEへ移行することを検討しているものの、当面はすでに提供中のHSPA+に注力するようだ。2010年半ばまでに米国で人口1億人、年末までには1億8000万人をカバーするまで拡張する計画だという。

【参照情報】
T-モバイル Reaches Wi-Fi Milestone (xchangemag.com)
T-モバイル Unveils WiFi Calling Solution for Enterprises Worldwide (eWeek.com)
Skypeは世界最大の国際電話キャリヤ―国際通話の12%を占める (TechCrunch JP)
Verizon携帯でSkype利用可能に (Skype 日本語ブログ)

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