ノキアCEO:「今年は複数のスマートフォンを投入」 - ハイエンド機とモバイル端末に注力
2010.05.10
Updated by WirelessWire News編集部 on May 10, 2010, 10:57 am JST
2010.05.10
Updated by WirelessWire News編集部 on May 10, 2010, 10:57 am JST
フィンランドのノキア(Nokia)のオリペッカ・ カラスブオ(Olli-Pekka
Kallasvuo)CEOが5月6日の年次株主総会で、4月下旬に発表したSymbian^3搭載のスマートフォン「N8」以外にも、今年はiPhoneやBlackBerryなど他社の「ハイエンドのスマートフォンとのギャップを埋める新世代スマートフォンを計画している」と述べた。
ノキアは2009年まで12年連続で世界一のモバイルフォン・メーカーで、2009年には世界で4億3200万台を販売。台数で見れば、2位、3位、4位を足したよりも多かったが、ただしいまだに従来型の機種が中心で、iPhoneやBlackBerryとの戦いでは後塵を拝している。Kallasvuo氏も同社のSymbian OSは現状これらの他社製スマートフォンに追いつけていないことを認め、同社はこの状況の打破に今まさに取り組んでいるという。
ノキアはこのCEOの発言の翌日に、またしても米アップル(Apple)を特許侵害で訴えた。3Gネットワーク対応のiPhoneならびにiPadが音声やデータ通信に関するノキアの特許5件を侵害しているという内容だが、これで2009年10月以来、ノキアとアップルの間では訴訟が5件、係争中ということになる。
なお、ノキアの株価は4月以降急落しているが、この原因は売上が市場の期待を下回り、見通しを下方修正したこと、さらに「N8」など新たなスマートフォンの市場投入時期が期待よりも遅かったことなどによる。
【参照情報】
・Nokia to launch new smartphones (Sydney Morning Herald)
・Nokia、Symbian^3搭載の"iPhoneキラー"「N8」を発表 (ITmedia)
・Nokia、またAppleを提訴――「iPadも特許侵害」 (ITmedia)
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