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ベライゾン、グーグルと共同でiPadの対抗機種を開発- CEOが明らかに

2010.05.12

Updated by WirelessWire News編集部 on May 12, 2010, 10:37 am JST

Verizon Wireless
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米ベライゾン・ワイヤレス(Verizon Wireless:以下、ベライゾン)のローウェル・マクアダム(Lowell McAdam)CEOが、同社が米グーグル(Google)と共同でAndroid OSを搭載したタブレット型コンピュータ(モバイル端末)の開発に取り組んでいることを明らかにした。AT&Tが独占的に扱うアップル(Apple)のiPad(3G+Wi-Fi版)が人気を博すなか、両社の独走に歯止めをかけたいグーグルとベライゾンの思惑が一致したようだ。

マクアダムCEOはウォールストリートジャーナルとのインタビューのなかで、タブレット型コンピュータを「次の大きな機会」とした上で、さらに「グーグルが保有するあらゆる技術やサービスを検討し、タブレット型コンピュータに搭載可能なものは採用していく」と語った。なお、このモバイル端末のリリース時期や、製造委託するメーカーなどの情報は明らかにされていない。

グーグルがAndroid OSを搭載する独自の独自OSを搭載するモバイル端末の開発に取り組んでいることは、4月上旬にNew York Timesで報じられていた。また日本ではすでに、NECビッグローブが「クラウドデバイス」と称するAndroid端末をすでに提供しているが、ただし携帯通信利用にはPocket Wi-Fiなど別のデバイスとサービスが必要で、iPad 3Gのような一体化したものではない。

米ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)ならびに英ボーダフォン・グループ(Vodafone Group)が株式を所有するベライゾン・ワイヤレスでは、CDMA方式のネットワークを展開するが、グーグルブランドの携帯電話端末「Nexus One」の取り扱いを見送ることを先頃発表していた。ただし、同社は代わりにNexus Oneと同じ台湾HTCの提供する「Droid Incredible」を推奨しており、Android OS搭載携帯電話をプッシュする姿勢は変わっていない。

米国で4月3日に発売されたiPadは、約一ヶ月であわせて100万台を販売するなどiPhoneを上回るペースで売れているが、このうち約30%程度が3G対応モデルと推定されている。

なお、ベライゾンのマクアダムCEOはこのインタビューのなかで、スマートフォンやiPadのようなモバイル端末の普及に伴うネットワーク付加の増大に言及し、「現在の(一端末ごとの)定額制という料金体系は、今後変化していくだろう」と述べている。

[追記]
上記の開発中とされる端末については、Chrome OSが搭載される可能性もあります。よって当該箇所に加筆修正を適宜加えました(三国大洋)

【参照情報】
Verizon, Google Developing iPad Rival (Wall Street Journal)
A Google Tablet Could Be Good News for Adobe (New York Times - Bits)
iPad販売100万台突破 iPhone上回るペース (asahi.com)
NECビッグローブ,Android端末事業に参入 (日経TechOn)
米ベライゾン、Nexus Oneの取り扱いでグーグルと交渉決裂

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