米ヤフー、独自ブランドの携帯電話端末をアジアで展開へ
2010.06.17
Updated by WirelessWire News編集部 on June 17, 2010, 11:28 am JST
2010.06.17
Updated by WirelessWire News編集部 on June 17, 2010, 11:28 am JST
米ヤフー(Yahoo!)がアジア諸国で携帯電話市場に参入する。同社は数ヶ月以内にアルカテル・ルーセント(Alcatel-Lucent)製と見られる携帯電話機を投入する。この製品の最初のターゲットは、インド、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシアといった、PCよりも携帯電話によるインターネット・アクセスが盛んな新興市場となる模様だ。
この端末は100米ドルを下回る額で、7月末までに、まずはインドで発売され、その後上記の各国市場に投入される予定。さらにヤフーは、Yahoo!メッセンジャーのAPI(アプリケーション・プログラム・インタフェース)をアジア諸国のパートナーやサードパーティーに開示する計画も明らかにした。Yahoo!ブランドの端末以外の携帯電話やPC向けウェブサイトからYahoo!メッセンジャーを利用できるようになれば、アジア諸国におけるYahoo!のプレゼンスがさらに上がるという思惑があるようだ。
ヤフーは先月ノキア(Nokia)との提携を発表したが、こちらの提携のねらいは、ノキアのスマートフォン(モバイルフォン・プラットフォームの「Ovi」)上の各種サービスと、ヤフーが持つサービスの融合により、メールやチャット、地図情報サービスなどの使い勝手を向上させていくこと。米国市場でのシェアが8%程度しかないノキアは、ヤフー・ブランドに大きな期待を抱いている(2009年のノキアの世界シェアは38%)。また、ヤフーがノキアとの提携で狙うのは、日本を含むグローバル市場だということで、あるいは日本にもノキア製Yahoo!スマートフォンが登場することもあるかも知れない。
【参照情報】
・Yahoo! banks on mobile devices for its future growth (The Economic Times)
・Yahoo enters mobile phone market in Asia (BBC News)
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