Gmailから音声通話が可能に - グーグル、スカイプの市場に照準
2010.08.26
Updated by WirelessWire News編集部 on August 26, 2010, 08:36 am JST
2010.08.26
Updated by WirelessWire News編集部 on August 26, 2010, 08:36 am JST
グーグル(Google)は米国時間25日、Gmailの新機能として、無料の音声通話サービスの提供を行うと同社の公式ブログで発表した。この新機能追加により、これまで提供していたGmailユーザー同士の音声通話機能に加え、固定電話や携帯電話への通話も可能になる。新サービスは数日以内に開始される。
このサービスを利用した場合、米国およびカナダへの通話は、少なくとも年内は無料。またそれ以外の国へも、格安の料金で通話が可能となる。なお、北米から日本への通話は1分あたり2セント(日本の携帯電話は11セント)になるという。
さらにグーグルは、このGoogle Voiceを利用する公衆電話の設置計画も発表した。この公衆電話は、今後数週間以内に、空港や大学に設置される見通しだ。
同社は昨年、Global IP SolutionsやGizmo5を買収するなど、スカイプ(Skype)が主導権を握るインターネット電話分野への進出意欲を見せていた。今回の発表では、通話料の設定もスカイプのそれに近く、グーグルの念頭にスカイプのサービスがあることは明らかといえる。
スカイプには全世界で5億6000万人の利用者(2010年6月末時点)がいるが、そのうち有料通話サービスの利用者は810万人にとどまる。今回発表された音声通話サービスの拡大により、スカイプとグーグルの新たな競争にいっそう多くの注目が集まることになろう。
【参考情報】
・Call phones from Gmail - Googleブログ
・Google Adds Calling to Gmail - Wall Street Journal
・Google testing voice calling in Gmail - CNET.com
・Google Voice Phone Booths To Start Popping Up In Airports, Universities - TechCrunch
おすすめ記事と編集部のお知らせをお送りします。(毎週月曜日配信)
登録はこちら